来歴

多摩美術大学映像演劇学科演劇専攻卒業
ミラノ演劇学校スクオーラ・アルセナーレ留学
国際演劇協会日本センター会員

秋田県生まれ。大自然に囲まれた超ド田舎で育つ。学生演劇にてアクティングに目覚めるも、大学進学時に一度俳優の道を諦め工科大学に進学する。その後一年の浪人を経て美術大学に進学。俳優としての道を歩み始める。

多摩美術大学在学中にシアトリスト 三輪えり花、声楽家でボイストレーナーのLutherヒロシ市村 両氏と出逢い、卒業後も現在に至るまで師事。三輪えり花氏より英国の演技術を、Lutherヒロシ市村氏より発声訓練のためのフィジカルトレーニングと演技法の教えを受け続けている。

2013年に演劇教育家・オペラ演出家の井田邦明氏と出逢い、師事。その場で直談判し、同年末に氏が教鞭をとるイタリア・ミラノの私校 ScuolaArsenareに単身飛び込みで留学。ジャック・ルコックメソッドを主軸とした俳優のための感性・身体力を磨く特殊訓練を受け、イタリア古典演劇やコメディ劇、そのほか身体に通ずる、演技の基礎からあらゆる表現を可能とする技法を身に付ける。また井田氏が帰国の際も都度教えを受けている。


表現

独特のオーラを纏う身体描写力と俳優としての深い心理観察力が特徴。個人としての匂いを一切消し、人外、想像の産物や無機物を表現することも得意とする。演劇団体以外からもその異色のパフォーマンス力、惹き込み力を買われ、パフォーマンスイベントやイタリア大使館伝手のイベント企業からの出演依頼も数多くこなす。

三輪えり花演出での出演作にITI参加型翻訳劇シリーズ『ドロシーとオズの魔法使い』案山子役『シンデレラ・シンデレラ』王子役がある。

またシェイクスピア遊び語り第14弾「オセロー」スタディプログラム公演にてデズデモゥナを
可憐に演じ好評を博した。その他、笛井事務所『愛の眼鏡は色メガネ」現代能楽劇『葵の上/巴』劇団七度『ビジテリアン大祭』、劇団コープス『ひつじ増量計画』、全国公開予定映画作品ムーブメント担当、沖縄りっかりっかフェスタ2017ノンバーバルWSで卓越した心理描写で絶賛される。

また舞台以外では代官山colectino2016『山口直樹SACRED NUMBER』専属パフォーマンス
笛井事務所『Trance』振付演技指導を務めた。

2020年は世間がコロナ禍に見舞われる中より意欲的にオンライン上での活動に力を注ぐ。

ITI国際演劇協会日本センター英連邦部会(現英語圏部会)主催のオンライン朗読公演「賢者の贈り物」にて主演を務める。翌年2021年末の再演時もさらに配信画面を越える、見ごたえのある演技を披露した。

2021年にはコロナ禍において主流となったオンライン公演への出演を重ねる。三輪えり花氏主催によるシェイクスピア遊び語り第16段 記念すべき映像演劇作品【大嵐 Tempest】にて幻惑的な魂・貴族・船乗りの三役をこなし、演出助手も務めた。戯曲翻訳講座修了公演にてイギリスの著名な作家による三人劇【 EDWIN エドウィン 】にてコメディカル且つ妖艶なマダム役を演じる。

2022年以降は更にネット内での活躍を見せ始める。SNS「X(旧Twitter)」の音声メディア、スペースをメインに『一人芝居シリーズ「 加賀弥祥子の百物語 」』の配信LIVEをスタートさせる。ネット怪談から純文学、行事を意識した童話からミステリー推理小説まで。幅広い作品を起用し、100話到達を目指す。またYouTubeやTickTockでも、朗読動画を配信。従来の淡々と読み上げる朗読の在り方をひっくり返し、演技的台詞術とドラマチックな展開を主軸としたスタイルに注目を集めている。

2024年は国際演劇協会 英語圏部会研究会&懇親会 『プレイボール』にて朗読公演に出演。太平洋戦争を背景にアメリカでの日系カナダ人の迫害を描いた作品にて、日系二世の男性を好演。激しい葛藤を抱えたまま陽気に振る舞いつつも主人公と対立する難役であったが、作中にて20代~50代と年齢も変化も見事に演じ分け、コミカルさと複雑性を持たせる役目を果たした。
同年末にはコロナ禍で出演し続けていたクリスマスZOOM公演『賢者の贈り物』を四回目にして実演を果たす。映像の二次元から飛び出し、舞台空間で縦横無尽に、明るく一生懸命な若妻デラ役を演じた。夫の為にどんな苦難もポジティブさで乗り越えてゆくデラを、女性特有のか弱く繊細さな面をメインに愛されるキャラクターへの昇華させた。


ー 舞台 ー